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不妊について知ろう

胚のグレードはどのように決まる?

体外受精(IVF)では、胚のグレードが気になることも多いでしょう。しかし、グレードが低いからといって着床しないわけではなく、グレードが高くても必ず妊娠するわけではありません。

胚のグレードは、胚の発育状態や形態を観察し、どの胚を優先して移植・凍結するかを判断するための指標の一つです。

胚はどのように評価する?

評価方法は胚の発育段階や培養施設によって多少異なります。一般的には、発育の進み方、細胞の数や大きさ、形、フラグメンテーション、多核化などを観察します。

胚盤胞では、胚盤胞の拡張度に加えて、内部細胞塊と栄養外胚葉の形態などを評価します。

1. 胚の発育

受精した胚は細胞分裂を繰り返しながら発育します。一般的に受精後2日頃には4細胞、3日頃には8細胞程度まで発育した胚が優先されることがあります。ただし、すべての胚がまったく同じ速度で発育するわけではなく、細胞数だけで胚の可能性を判断することはできません。

培養施設によっては、タイムラプス技術を使って培養器内の胚の発育を連続的に観察することもあります。ただし、タイムラプスを使用すること自体が妊娠率や生児獲得率を高めるとは限りません。

2. 細胞の形や均一性

分割期胚では細胞数だけでなく、細胞の大きさや形、分裂の状態なども確認します。発育段階に応じて比較的均一に分裂しているかどうかも、形態評価の要素の一つです。

3. フラグメンテーション

胚が分裂する際、細胞の間に小さな細胞質の断片がみられることがあり、これをフラグメンテーションと呼びます。分割期胚ではその程度も評価し、一般的にはフラグメンテーションが少ない胚が優先されることがあります。

ただし、フラグメンテーションがあるからといって、着床や妊娠ができないという意味ではありません。

4. 多核化

1つの割球の中に複数の核がみられることを多核化といいます。これも分割期胚を評価する要素の一つですが、この特徴だけで胚を使用できないと判断するわけではありません。

3日目胚はどう評価する?

3日目頃の分割期胚では、細胞数や大きさ、均一性、フラグメンテーション、多核化などを総合的に評価します。

例えば、3日目に8細胞程度まで発育し、フラグメンテーションが少なく、それぞれの細胞に1つの核がみられる胚は優先されることがあります。ただし、この特徴に完全に当てはまらない胚でも、その後発育して妊娠につながる可能性があります。

5日目胚はどう評価する?

5~6日目頃に胚盤胞まで発育すると、評価方法が変わります。

広く使われているGardner分類では、胚盤胞の拡張度と、内部細胞塊(ICM)、**栄養外胚葉(TE)**の形態を評価します。そのため、4AA、4AB、3BBなどのように表されます。

最初の数字は胚盤胞の発育・拡張段階を示し、続く2つのアルファベットは内部細胞塊と栄養外胚葉の形態を表します。評価方法や表記は施設によって異なる場合があります。

グレードが高いほど妊娠しやすい?

形態的に良好な胚は、平均すると着床の可能性が高い傾向があるため、グレードは移植する胚の優先順位を決める際に役立ちます。

ただし、胚のグレードは妊娠を保証するものではありません。 グレードの高い胚でも着床しないことがあり、比較的低いグレードの胚でも着床して出産につながることがあります。

自分の胚のグレードをほかの人と単純に比較するのではなく、胚の発育段階や治療状況と合わせて理解することが大切です。