おりものやにおいがいつもと違う? 腟炎について知ろう
おりものは月経周期によって自然に変化します。しかし、量・色・状態・においがいつもと違い、かゆみやヒリヒリ感、排尿時の違和感などを伴う場合は、腟炎やほかの病気が原因の可能性があります。腟炎にはどんな種類がある?主な原因には、細菌性腟症(BV)、外陰腟カンジダ症、トリコモナス症などがあります。細菌性腟症では腟内細菌のバランスが崩れ、おりものが増えたり魚のようなにおいがしたりすることがあります。カンジダ症では強いかゆみやヒリヒリ感、白くかたまり状のおりものがみられることがあります。トリコモナス症は性感染症(STI)の一つで、おりものの変化、外陰部の刺激感、排尿時の不快感などが現れることがあります。感染症だけでなく、刺激やアレルギー、ホルモンの変化などでも似た症状が起こることがあります。また、クラミジアや淋菌感染症などの性感染症でも症状が現れる場合があります。おりものだけで原因は分かる?おりものの色やにおい、状態は診断の手がかりにはなりますが、それだけで原因を正確に判断することはできません。必要に応じて、おりものを採取して顕微鏡検査やpH検査などを行います。すぐに結果が分かる検査もあれば、数日かかるものもあります。パートナーも治療が必要?原因によって異なります。カンジダ症は一般的に性感染症とは考えられておらず、通常はパートナーの治療は必要ありません。一方、トリコモナス症などの性感染症が確認された場合は、再感染を防ぐためにパートナーの検査や治療も重要です。細菌性腟症のパートナー治療については新しい研究が進んでいるため、繰り返す場合は医療機関に相談しましょう。自己判断で治療しないで排卵期には正常なおりものが増えることもあり、それだけで腟炎とは限りません。一方、いつもと違うにおいやおりものに、かゆみ、ヒリヒリ感、痛みなどを伴う場合は受診して原因を確認しましょう。腟の中を洗う腟洗浄は、腟内環境のバランスを崩す可能性があるため推奨されません。症状が続いたり繰り返したりする場合は医療機関に相談してください。