自然妊娠を目指すなら、いつタイミングを取るべき?
妊娠率を高めるために最も大切なのは、妊娠しやすい時期、つまり「妊娠可能期間( fertile window )」に性交渉を持つことです。問題は、その期間がいつなのか、そしてどのくらいの頻度でタイミングを取ればよいのかということです。現在広く支持されている考え方では、排卵日が分かっている場合、妊娠可能期間は「排卵の5日前から排卵当日までの6日間」とされています。なぜ排卵5日前から?妊娠するためには精子と卵子が出会い受精する必要があります。精子は性交後、女性の体内で最大5日間生存できるため、排卵5日前に体内へ入った精子でも排卵時の卵子と受精できる可能性があります。なぜ排卵当日まで?排卵された卵子は約12〜24時間しか生存できません。そのため排卵翌日には受精能力を失うと考えられ、妊娠可能期間は排卵当日までとされています。もちろん、この期間以外でも妊娠の可能性がゼロになるわけではありません。しかし研究によると、この期間外で妊娠する確率は1%未満と報告されています。6日間毎日タイミングを取るべき?必ずしもそうではありません。妊娠率が最も高いのは排卵2日前から排卵当日までの期間です。この期間は特に逃さないことが重要です。妊娠可能期間中に複数回タイミングを取るほど妊娠率は高くなります。しかし毎日性交渉を持つことは負担になる場合もあります。また射精後は精子の数や質が一時的に低下し、回復までに2〜3日かかるとも言われています。そのため、精子の状態を考慮すると2日に1回程度のタイミングでも十分です。ただし体力的に問題がなければ毎日タイミングを取ることも選択肢の一つです。まとめ1. 妊娠率を高めるためには排卵日に合わせてタイミングを取ることが重要。2. 妊娠可能期間は一般的に排卵5日前から排卵当日まで。3. 妊娠可能期間中に複数回(少なくとも2回以上)タイミングを取ることが推奨される。特に排卵2日前から排卵当日までの間に少なくとも1回はタイミングを取ることが望ましい。出典: New England Journal of Medicine (1995), Timing of Sexual Intercourse in Relation to Ovulation監修 : イ・ウンソク 産婦人科 不妊治療専門医